#3 キャリアプランニングの成功者に共通する「モチベーション」の本質とは

 

 

ーーー企業側は何百人もの学生と面接をなさっていると思うので、正直一人一人の学生なんていちいち覚えてられないと思います。他の学生を出し抜いて、人事の印象に残る人とは、一体どういう人なのでしょうか?

Yu 外資コンサルを狙っていた時に出会った就活生は、優秀な人ばかりで凄いなと思っていましたが、誰か1人が印象的だなと思うことはなかったです。
会話のスピードが早いし、みんなロジカルだしで、圧倒されはするものの、正直そういう人たちは、特段記憶に残るわけではないんですよね。
みんなある種画一的で、エリートで、性格も似ていて。
僕の出会った人が全てだとは思わないので、記憶に刻み込まれるほどのような猛者も、まあどっかしらにいるんだろうなと思いつつ。
とにかくオールラウンドで優秀な人たちよりは、独特のオーラを持っていて、とがっている人の方がやっぱり強いですよね。
特に記憶に残っているのは、大手広告会社に親のコネで行こうとして失敗して、それでも諦めきれずに正攻法でアタックを繰り返して粘り勝ちしたっていう人ですね。
マンディーさんは、こいつ凄いな、もしくは記憶に残った学生っていらっしゃいます?

Mandy 採用の場に限らず、自分の目的をちゃんと持っててそれを言語化出来る人って記憶に残るよね。
自分が24〜25歳のときに、明確に目標を持っていたかって言われたらそうではないから尚更、そういう人は、学生や社会人問わず純粋に凄いなって思える。
目的が有るからこそ、自分の行動を目的に向けて最適化出来るのであって。
だからこそ、さっきゆうくんが言っていた、就活に向けて海外での起業体験を創出したって人は、その行動自体が価値だと思う。
逆に、「頭がいい」という点で記憶に残ることはまずない。
ある程度のランク以上になると、皆頭いいし、そもそも面接官が新卒に頭の良さで負けているわけがないし、負けていたらその会社は駄目だと思うよ。
だから、やみくもに頭の良さだけをアピールしても意味がないと思う。

 

 

◆ 普遍的な判断軸を持つ、行動指針を人頼りにしない

 

ーーーそれでは、学生、もしくは社会人の採用面接をする際に最重要視するのはどの部分ですか?

Mandy 僕は、相手が何を好きで、何にテンションがあがるかが伝わってきた人の方がより印象に残るし、採用することが多いかな。
面接をするときは、今でも「何をモチベーションにしているのか?」「何でテンションがあがるのか?」「何に興味があるのか?」を重視するようにしてる。

Yu 僕は○○なフレンズなんだってきちんと言えたほうが良いって言うことですよね。
思うに、モチベーションって1番客観的な判断が難しいところじゃないかなって思います。
例えば、計画的に遂行してきたかの判断は、実際に行動に移しているかっていう基準で評価ができると思います。
でも、モチベーションの程度を確認するための基準はわかりづらいんじゃないかなって。
マンディーさんはどういうモチベーションをどういう基準で評価しているんですかね。

Mandy 内容は問わないよ。
自分の中に確固たるものを持っているかどうかかな。
暮らしていく上で、恐らく殆どの人間は仕事はしなきゃいけない。
しなきゃいけないことを問うても仕方ないなって思ってる。
世の中どうしてもその人じゃない出来ないっていう業務はまあ数少ない。
大体の企業の場合教育システムが整っていて、研修を受ければ、大体の人が独り立ちをしてやっていける仕組みが有る訳なんだよね。
だから僕ら採用する側が判断すべき要素としては、その人がその仕事を出来るか否かではなくて、そのキャリアで幸せになれるのかどうかってところかなって。
その判断のために、僕は面接中に「会社に何を求めていますか?」っていう質問をよくするよ。
答えは、生きていくためでも、海外で活躍するためでも、大きな事業をやってみたいでも、いい。
なんでもいいんだけど、求めるところがないと、こちらも与えるところが分からないし、お互い幸せになれないなって。
極論採用して働かせてみないとどうなるかわからないんだけど、うまくマッチング出来ずに揉めるのが1番不幸せだと思うから。
ゆうくんは、仕事に何を求める?

Yu 僕は、その事業の掲げるミッションが、自分のやりたいこととイコールであることが重要だと思っています。
会社とともに自分のビジョンを実現したいという気持ちが強いので、ステータスや年収よりも、その企業に自分が興味や共感を見出せるかどうかを大事にしていますね。

Mandy そういう判断軸がある人は、いいなって思うよ。
絶対に口には出さないだろうけど、実際社会人の半分以上は仕事に金を求めていると思う。
でも、それって生活しなきゃいけないから当たり前のことなんだよね。
日本人はお金を汚いものだと教育されているのかわからないけど、仕事にお金以外を求めるべきだという発想に陥りがちな気がする。

Yu 確かにみんなそういう節はありますよね…やりがいにきれいな理由を求めるというか。

Mandy 別に20歳前半で、一本軸が通っている必要はないし、考えだって常に変わっていくものだとも思う。
その人の価値観が、結局何をする上でも大事かなって。

Yu そういう意味で言うと、僕も日本の倫理観に毒されている方で、お金のために仕事をやっているんだよっていうのを声高に叫べるタイプではないんですよね。

Mandy それはそれでいいと思うよ。
ただ、お金のために仕事をしている人を低く見る傾向がある人が多い気がしてる。

Yu そうですよね。
そういうのを低く見るのは間違っていると思います。
お金のために頑張るのも、それから仕事だから頑張るっていうのも、どちらも正しい。
以前に、Harukaさん(Wekids社員、ジェネラルマネージャー)がおっしゃっていたことがあって。
っていうのが、「やる気とか仕事にいらないから。やる気がないときでもできなきゃいけないのが仕事だから」って。
すごく合点がいったんですよね。
仕事だから頑張るし、仕事だから出来なきゃいけないっていうことですよね。
これってお金のために頑張るのと通ずるなと思います。
必要なことだから、頑張る。
よく考えたら当たり前のことなんですよね。

Mandy やりがいだけを軸にしていると、どうしても気分や仕事内容でやる気が上がり下がりするしね。
普遍的なものを軸にすると、やる気に左右されないよね。
自分の判断軸で行動を決めれる人は、自分の行動に自分で責任を負えるし。
あの人がこう言っていたから動いたのに上手く行かなかった、っていう行動指針を他人頼りにしちゃうのが最悪だと思う。
就職先を決めるときって考える要素が多いと思っていて、そこを自分で考えて選んでいる人を採用したいなとも思う。
会社とマッチングするかどうかが判断しやすい。
まあ、何にせよ大企業でもベンチャーでも受かる人もいれば、片方しか受からない人もいて、最終的にはマッチングの問題だと思うんだよね。
例えば100の企業のうち99の企業は受からないかもしれないけど、1の企業で爆発的に出世する人もいるだろうし。

Yu たしかにそうですね。そこも要はマッチングですよね。

Mandy 幸い、僕のキャリアもそんな風になっているんだよね。
日系の企業には元々受からないだろうところを外資に拾ってもらって、意図したわけではないものの、まさしくマッチングだよなあって。
だから、理想のキャリアを構築していくには、マッチングの確率を高めるのも良いと思うし、マッチングした後のポップアップを狙うのもいいと思う。
色々な方向があるんじゃないかな。

 

 

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