『限界は自己管理で克服出来る』第1回WekidsSlayerCup準優勝 FIRE選手が語る今大会と今後のビジョンとは

去る124日、日本、韓国から多くの猛者達が参加した第1回WekidsSlayerCupが開催されたことは記憶に新しい。この大会は新弾「仁義なきガジェッツァン」のアップデートからわずか2日後に開催され、まさに環境変化の真っ最中で誰が勝ってもおかしくない大会であった。その戦いを見事制し準優勝まで勝ち取った若き選手がいた。それはゲーミングチーム”Overload”所属のFIRE選手だ。驚くことにまだ高校生だという彼の人物像やハースストーンに対する考えに迫るべく今回はWekidsインターン生、jimmyがインタビューを行った。

©Wekids.inc

 

 

 今回は第1回WekidsSlayer CUPで準優勝したOverload所属のFIREさんにインタビューを行いたいと思います。FIREさんにはゲームについてはもちろん、普段の日常にまつわる話までいろいろお伺いしていきます。早速、初めていきましょう!おはようございます!

FIRE:おはようございます!

 まず、簡単な自己紹介をお願いします。

FIRE:はい、Overload所属、FIREと申します。現在、高校3年生です。今日は宜しくお願いします!

 

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FIRE選手©FIRE

 

 

 現在、高校3年生というと受験勉強とか大変だと思いますが、どうでしょうか?

FIRE:プロゲーマーを目指しているので受験勉強はやってないです。現在はハースストーンに打ち込んでいます。

 本当ですか? 韓国で大学進学をしないという覚悟を決めて行動しているのはすごいですね。では、ここからは今大会も含めたゲームに対しての考えや思いをお聞かせください。 

 

「限界は自己管理で克服出来る」

 

 先ほど大学進学はせずにプロゲーマーとして生計を立てていくと仰ってましたが、プロゲーマーと言う仕事はどうしても職としての寿命が短いという一面があります。だいぶ先の話になりますが、引退後の生活に対しては考えた事がありますか?

FIRE:ハースストーンに限った話からしますと、ゲーム内での限界は自己管理で克服出来る問題だと思うので特に気にしていません。ただ、ハースストーンのサービスが終了した時の事はまだ考えてないので、プロゲーマーとして生活をしていく中で決めようと思っています。

 つまり、一定以上から勝率が上がらないという問題に関しては自分でコントロールできるということですよね。最適解をいかに人より早く導き出すかが要となるハースストーンに関して、そのように自負できることから体系的かつ、論理的にこのゲームを理解していることが伝わりました。

 

「今大会について」

 

 次はWekidsSlayerCupに対してお伺いしたいと思います。

今回は韓国で開催されている他の大会ほどの規模ではなかったかもしれませんが、今回の大会に向けて準備しながら感じた事や今大会について感想を教えてください。

FIRE:新拡張の『仁義なきガジェッツァン』のアップデート後の初大会だったので様々な面で苦労しました。私は今回のように環境が大きく変わる時期は今までの経験がものをいうと考えました。今大会で良い結果を残せたことはもちろんですが、何より環境の変化で苦労したことが良い経験なった思います。

 準備する中で苦労したことが多いと仰りましたが、それはゲームに関する問題でしたか?新カードを含めた新メタのデッキを使うのか、それとも既存のデッキで勝負するのか、などという感じで、、

FIRE:そうです。そのような悩みが多くの部分を占めていたと思います。新規のデッキについてはまだまだ研究する時間が足りなかった為、既存のデッキ中心で準備した事が成功に結び付いたと思います。

 当初から人気だった海賊や翡翠を中心に使用しなかったわけですね。不確定要素を排除していく丁寧なスタイルはさすがだと思います。

 次に、今大会でそのような苦労を乗り越え、準優勝まで成し遂げた感想をお聞かせください。

FIRE:まずは、運が良かったと思います。そして、大会本番の4時間前に構築したドルイドデッキが予選で大活躍しました。

 あのドルイドデッキは新しいメタに合わせて構築したデッキですか?

FIRE:海賊ウォリアーが流行っていたので、それに対応出来るような構成にしてみました。これが意外に最近になって人気の翡翠デッキ(シャーマン、ドルイド)、ドラゴンプリースト、レノウォーロック等にも相性が良かったと思います。

 今回の大会で記憶に残る相手や、手強かった相手はいましたか?もしいましたら、どういった点でそのように感じられましたか?

FIRE:決勝戦と準決勝の相手が手強かったですね。Jimonさんはとてもお上手でしたから特に言いたいことはないんですが、準決勝で戦った選手の方は流行のデッキではなく従来のローグ、プリースト、パラディンを用意してました。なので、相手のデッキがどんなデッキなのか見極め辛かった為、デッキをどう構成して挑むか悩みました。ですが、ローグ、パラディン、プリーストのヒーローの特性からアグロデッキの可能性はないと判断したので、コストが高いカードを主に採用しました。特にプリーストには5コストの沈黙カードを用意しました。パラディンやローグにも試したかったんですが、機会が無かったので少し残念でしたね。勝利要因としては相手のデッキが絶対にコントロール系だと想定して、カウンターデッキを持ち込んだことが挙げられると思います。

 詳しいご説明ありがとうございます。決勝戦がどのような感じだったのかもう少し聞きたいですが…

FIRE:私が構築したデッキは完璧ではなかったんですが、久しぶりに個人戦でファイナルまで進出ができて嬉しいです。優勝できなかったことが心残りです…

 毎日のように環境が変化していく中で準優勝まで進めたということは、少なくともその時点での最適解の一つだったのではないでしょうか? もちろん次の大会もありますので頑張ってください!

FIRE:はい!今も次の大会の為に準備しています。

 今大会は日本のユーザー達も積極的に参加しましたが、韓国のユーザーと日本のユーザーにはどのような違いがあると思いますか?

FIRE:ゲーム的には特に差がないと思います。というか、韓国人か日本人かは気にしていませんでした。みんなハースストーンが好きなプレイヤーだということは国籍関係無く感じましたね。

 ゲームの世界では国籍は関係無かったということですね!

 

「ハースストーンにハマる事になったきっかけ」

 

では、ここからはFIREさんの個人的な話を聞きたいと思います。ハースストーンにハマる事になったきっかけを教えていただけますでしょうか?

FIRE:初めてハースストーンを知ったのは兄がプレイしているのを見た時です。その当時、私は高校1年生でしたが、兄が闘技場を本当に楽しそうに遊んでいる姿を見て私も一緒にやり始めました。初めてから1、2ヶ月間は闘技場ばかりでしたね。闘技場をやりたくて、毎日クエストの更新時間を待っていました。懐かしいです笑

 1、2ヶ月もですか!? 闘技場は構築もランダムなカードで行い、3回負けたら終わりですよね? 知識量と経験が全てという環境は初心者にとってかなり難しいと思いますし、3連敗してそれで終わってしまうと悔しくないですか?

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©tempostorm.com

画像は実際の闘技場でのカード選択画面、通常のデッキ構築とは違い引き運にも大きく左右される。

 

FIRE:もちろん、負けたら本当に悔しいです。私は負けず嫌いな性格なので、子供の頃から負けたら、勝つまで何度もチャレンジしました。ハースストーンも同じく、最初に3連敗しちゃったら200円課金して連続で挑戦した覚えがあります。

 ええ! インターネットカフェ2時間分のお金を使ってまで、挑戦するほどですか!? 注:韓国ではネカフェの料金が一時間あたり約100円だそうです。

FIRE:そうです笑

そのようなメンタルと闘技場というイレギュラーな環境の中でしか磨けない勝負感みたいなのもあるのかもしれませんね。

 

「プロゲーマーを目指したきっかけは」

 

 現在はプロゲーマーを目指してゲームやっておられますが、本気でプロゲーマーになりたい!と思ったきっかけを教えていただけますでしょうか?

FIRE:ハースストーンを続けながら2年前の10月、11月頃に初めてレジェンドになりました。高ランク帯でラダーしていくとTwitchの配信でよく見る上手いプレイヤーと闘う機会が増え、その中で自信が生まれました。その時から、プロゲーマーになりたいと思い始めました。

 silentslayerさんのお話を例えに出しますと、HCCシーズン3に参加する当時に「私もあのぐらいのレベルなら勝てる」と思ってプロゲーマーを目指しだしたとお聞きました。FIREさんは特にこの世界に入っていく中で感じたこととや、プロとしての意識を持った出来事について教えていただけますでしょうか。

FIRE:うーん、、最初はただ楽しくてプレイしていましたが、いざ仕事にしてみると辛いことがたくさんありましたね。例えば、やりたくない時でも練習しなきゃダメだし、特に負けた時は以前にまして悔しくて、、必死に練習しました。初めて参加した大規模大会、ハースストーンマスターズコリアシーズン4の話ですが、準決勝でピリップさんに2:3で負けて悔しい思いをしました。その時から今まで以上に高い目標設定をして努力していますね。

 私から見ると十分、立派なデビュー戦だと思います。ちなみにハースストーンマスターズコリアシーズン4に参加した時、Overloadには所属していましたか?

FIRE:いいえ。その時は年下の友達達と練習や研究をしていました。

 友達同士で練習していたのですね。

FIRE:はい。

 

「Overload加入の経緯」

 

 では、Overloadにはどのような経緯で加入したのでしょうか?当時のお話をお聞かせください。

FIRE:2016年の初め頃、paveanと言うプレイヤーと対戦したのですが当時のコントロールウォリアーにデスロードを二枚積んでいるのを見て私は衝撃を受けました。それで、そのデッキに対して色々聞きたくて友達追加をしたのがきっかけですね。そこから色んな話をしながら仲を深めていきました。その後、彼から「うちのチームに入ったら?」と言われ、チームの必要性を感じていた私はその週の土曜日に入団テストを受けました。

 ほうほう。そしてOverloadに加入し、プレイヤーとして成長するための一年を過ごした訳ですね。 2017年に向けて何か目標は有りますか?

FIRE:ランク戦は毎シーズン50位以内に入ることを目標としています。また、出場出来る全ての大会に参加する予定で準備しています。大会をこなしていく中でよりハースストーンというゲームに対して知識を深め、もう一度優勝してみたいです。

 応援しています! 続けて、2017年の抱負をお願いします!

FIRE:2017年は絶対に韓国代表選抜戦に参加したいです。そして、Alpeさんのように私も優勝したいです!

 では、最後に初心者の方にアドバイスをお願いします。

FIRE:私の友達も初心者が多いのですが、私は初心者の方には闘技場から始めていくことをお勧めします。ハースストーンはある程度環境に対応するためには、たくさんのカードを必要とします。ですが、短時間で一気に欲しいカードを揃えるとなると課金するしかありません。なので、まずはデイリークエストをこなして闘技場に行き、良い報酬がもらえるボーダーラインの7勝を目標にしましょう。一緒懸命プレイして勝てるようになれば報酬を使ってカードを集めることも出来ます、そうしていけば、組みたいデッキを組めてランク戦も楽しめるんじゃないかと思いますね。

 わかりました。ありがとうございます。

FIRE:是非、やってみてください!

 お忙しい中、今回はインタビューに応じていただきありがとうございました!

FIRE:いえいえ、こちらこそ楽しい時間でした。

 ありがとうございます。

FIRE:こちらこそ、ありがとうございます。

 今日は長い時間お疲れ様でした。またご縁があれば一度自由に話してみたいですね。

FIRE:ですね、ジミーさんも大変お疲れ様でした!

 以上、FIREさんとのインタビューでした!