#2 Redbull5G優勝、”厳格な父親”の呪縛からゲーマーが解き放たれる瞬間

 

 

ロケットリーグとの運命の出会い

 

ーーーおお、運命の出会いですね!ロケットリーグは、どちらかと言えばメジャー寄りのゲームではないと思うのですが、どのようにして出会ったのですか?

Yuhi 当時、一緒に色んなゲームをしていた仲間がいたんです。
その人達と、新しいゲームをとりあえず触ってみて、飽きたら次に行くみたいな。
その仲間とたまたまロケットリーグを始める流れになったんです。
「え、車でサッカー?飛躍しすぎでしょ」って、正直あまり期待せずに入ったのですが、そこで僕だけ異様にハマっちゃって。
周りが次のゲームに流れる中、僕だけはロケットリーグに留まりました。

就職浪人中で、先のことは何も見えていないけど、今打ち込めることはこれしかないと思ったので、とことんやってみようと思いました。
今までは父に何も意見ができなかったのですが、ロケットリーグに出会って、人生で初めて直談判しました。
本当にロケットリーグが好きで、ロケットリーグで結果を出していきたい。
そして、その結果を出した先に見えるものを仕事にしたいと伝えました。
どんなにがんじがらめにされても、胸張ってやりたいと言えたのがロケリでした。
両親には、最終的に呆れられつつも許して貰えました(笑)

 

ーーーそうして説得できたわけですね!凄いです!じゃあそこからはロケットリーグ三昧の生活を?

Yuhi はい、日がなプレイしていました。
ロケットリーグを触っているときは、練習するっていう意識が全然なくて。
気づいたら触っているんです。
マッスルメモリーっていうんですかね。
指を動かす感覚が染みついて、自由に動かせるようになって。
本当に生活の一部になっていました。

その時点で結構自信はついてきていて、国内大会にでてみようという気になりました。
ただ、出た一発目の大会の一回戦目で、当時国内最強世界のトップ30のチームと当たってボコボコにされちゃいまして。
ですが、そこで逆に火がついてしまったんです。
あんなに時間を費やしたのに、こんなに頑張ったのに、こんな形で負けたままでいいのか?って、自分がふがいなくて。
そこから、明確に強くなろうという意識を持って練習を始めました。

その後はTTというチームで、国内で準優勝まで行くことができました。
ですが、この大会を期にチームメンバーが2人抜けたので、その後は他大会で見かけた2人を直談判で引き抜いて、僕がリーダーの新しいチームを組みました。
その2人がジョインしてからは結構快進撃が続いたのですが、そのチームもスケジュールが合わず、半年ほどで解散してしまいました。
それで今後どうしようかと思っていたところに、運命のレッドブル5Gの誘いが舞い込んできたんですね。

 

ーーーWekidsでも未だに語り継がれる、あの噂のレッドブル5Gですね!人差し指ポーズで一躍有名になった。笑

Yuhi 僕、正直人前に出てゲームをするのが恥ずかしくって。
最初は断っていたんですが、ゲーム仲間にゴリ押しされまして(笑)
出ることに決めました。
オンライン予選を勝ち進んで、オフライン地区予選に進出して、そこでずっと因縁だったRTSという世界有数のアジア一位のチームと戦いました。
その試合で勝てたことで、「あの最強のアジア1位のチームを倒したぞ」と、尚更気合が入り、そこからは本戦まで毎日何時間も練習しました。
だから、本戦には、不安というよりは緊張と自信が入り混じったような不思議な気持ちで向かいました。

決勝戦はBo3という形式で、2本先取形式の試合でした。
1試合目では残り0秒でゴールを決めたのですが、2試合目では完全に対策されてしまって。
ですが、3試合目ではゴールデンゴールを僕が叩き込んで、勝つことが出来ました。
今までの人生の中で最も自分が輝いたなと思う瞬間が、この本戦でした。
もう、一生ロケットリーグをやろうと思いましたね。

 

 

このままで終わりたくないと思う反骨精神を力に

 

ーーー会場が沸いたとお聞きしました(笑)そんな輝かしい栄光の影には、苦難や絶望などがあったんじゃないでしょうか?

Yuhi たくさんありましたね。
1番絶望したのは、ロケットリーグの世界チャンピオンと対戦して、圧倒的に相手が不利な状態なのにボロ負けしてしまったことです。
ロケットリーグって、そもそも日本のユーザーはヨーロッパの人とはシステム的にマッチングしないようになっているんです。
なんでかっていうと、違う国のサーバーだと、回線が悪すぎて激しいラグが発生するので、試合にならなくなっちゃうんですよ。

なのに、わざわざヨーロッパのユーザーが日本サーバーに遊びに来ているのを発見したんですね。
だから「あ、回線悪いやつがいるよ!じゃあ簡単に勝てるんじゃね?」って友だちと話して、闘いを挑んだんです。
そんな有利な状況だし、やっぱり勝てると思うじゃないですか。
でも、実際に戦ってみたら10対0でボロ負けしちゃったんです。
その人が現世界チャンピオンの方だったんですよ。

驕って挑んだ上に、ボロ負けしているっていう状況が、本当に恥ずかしかったし悔しかった。
そこで、当時一緒にやっていた仲間はもう嫌だってロケットリーグを辞めてしまいました。
だけど、俺はまたもや燃えてしまって(笑)
このままで終わりたくないと思ったんです。

実はそのチャンピオン、ぼくの出たレッドブル5Gの会場にきてたんですよ。
彼はイギリスのレッドブル5Gで優勝していて、その優勝景品が、日本のレッドブル5Gを見に来れるという特典だったそうです。
彼とはアフターパーティーでしっかり話すことが出来ました。
自分が頑張るきっかけになった人と話せたこと、同じレッドブル杯優勝という地位に立てたことに、この上ない幸せを感じましたね。

それからは、コミュニティを広げようと大会や初心者講座を開いていました。
ロケットリーグを愛しているから、もっとゲーム界隈が活性化してほしかったんですよね。

 

ーーーいつでも前向きなんですね!ロケットリーグをやめたいと思ったことはないのですか?

Yuhi ないです!全然ない!
だって楽しいもん。
ロケリを愛しているので。
辛いのと苦しいのは別物で、短期的に辛いなと思うことは合っても、本当にやめたいなと思ったことは一切ないです。

 

(続)

 

▼最終回

#3 「俺がやって来たことは、絶対この会社で活きる」ゲーマー採用で入社、”スペシャリスト”へ

▼前回

#1 ロケットリーグRed Bull 5G優勝者のYuhiにインタビュー!