#2 「もっと上に行きたい」 トップへの飽くなき挑戦で、アジア最強の座をその手に

1位を目指すと決めたからには、最大限の努力を

ーーーそれでは、NAGONさんとハースストーンについて、掘り下げていきたいと思います。
前提として、このハースストーンの順位付けはどのような仕組みなのですか?

NAGON ゲーム内で一定以上勝数をあげると、レジェンドという順位が出るグループに入れるんです。
その中で、勝つと順位が上がり、負けると下がるというのを繰り返し、順位が変わっていくと言う形です。
その中で、瞬間的に2回、アジアサーバーで1位になったことがあります。
他サーバーの方、例えばヨーロッパ諸国の方と対戦することはできないので、1位=実際に戦える人の中でトップという感じですね。

 

ーーー実質最強ということですね…しかも1度のみならず、2度も…!
1位を獲得するまでに、何か苦労はありましたか?

NAGON はい。実を言えば、2回目に1位に到達するまでの間に、1年くらいの期間があって。
1回目は、風邪を拗らせ、一週間ほどの自宅療養を強いられている間ずっとハースストーンをプレイしていたら1位になれたんです。
そこまでプレイングがうまくない時期に1位を取れてしまったので、その後真剣に1位を目指していく中で全然1位がとれないのは、とても辛かったです。
ただ、それでも1位を目指すと決めたからには、やめるわけには行かないな、とも思っていて。
どんなに嫌でもなにか戻ってきたくなるような不思議な魔力が、ハースストーンにはあるんですよね。

 

ーーーそんな風にひたむきに1位を目指して走るための、モチベーションの保ち方はあるのですか?

NAGON 結果が出せているとモチベーションが上がりますね。
Yuhiさんの記事を拝見して、凄いなと思ったのがそのゲームへの尽きない愛情です。
そもそも僕は、特定タイトルへのこだわりがそんなになくて、なにか夢中になっていられるゲームがあればいいという性分なんです。
もちろんハースストーンは好きですし、面白いけれど、戦局を完全にコントロールできるわけではないので、ストレスが溜まるという負の側面も存在します。
だから、ハースストーンへの尽きない愛ゆえというよりは、ゲーム内ランクを見て、「ああ、僕は今アジアの二桁にいるんだ。もっと上に行きたい」という向上意欲がモチベーションの理由であることが多いです。

 

 

 

強者を倒すことに、何よりも達成感を感じる

 

ーーー結果を出したい、という意欲に見合う成果を出しているのは本当に尊敬します…!
それでは、NAGONさんの1番好きなゲームはなんですか?
ハースストーンではなかったり…?

NAGON いやいや!(笑)
やはり、ハースストーンが1番すきです。
好きな理由は大きく分けて2つあります。
1つ目の理由は、「ランダム要素を考える楽しさ」です。
ランダム要素は、行き過ぎると運頼みのゲームになってしまいますが、適度なら実力介入要素になるんですよね。
例えば今年の4月に追加されたシステムに「適応」というものがあって、使うと、10個のメリット能力の中から3個がランダムに提示され、その中から欲しい能力を1つ選べます。
この能力を使う際に、どの能力が欲しいか、欲しい能力が出る確率はどの程度か、今このリスクを冒すのは適切か、などとものすごく頭を使わされるのが好きです。

2つ目の理由は、「自宅から手軽に世界の強者と戦える所」 です。
ですが、世界の強者と戦うためには、マッチシステムがかなり実力重視であるため、ランク戦を繰り返しプレイする必要があります。また、世界大会の予選へ出場するには各月の最終順位が関わってくることもあり、そこを目指す猛者が集まってきます。
それもあって、月末になると、各国の代表クラスの選手と当たる頻度もかなり高くなり、プレイしていてすごくワクワクします。
もちろんデッキを組んだり相手によって試合展開が変わったりといったTCG特有の面白さも好きです。

ですが、実はハースストーンと同じくらい囲碁も好きですね。
きっかけは、ヒカルの碁の監修をしていた教授による囲碁の講義を受けたことです。
人気授業で、10倍ほど倍率があったのですが、履修希望シートを必死に作成して受講することが出来ました。
その授業を通し、囲碁の魅力にどんどん釘付けになっていきました。
囲碁は、強くなるにつれて、そのゲーム独特の考え方が二転三転して、同じ「囲碁」でも別のゲームのように思えてくるんです。
このような体験が複数回起きたのは今のところ囲碁しかありません。

 

ーーーーなるほど。NAGONさんは幼少時代から1対1のゲームを好んでプレイなさっているように見受けられますが、1対1は大勢のゲームよりもかなり緊張しませんか?

NAGON 僕は性格的に1対1が凄く好きなんです。
複数人数のゲームって、どうしても敵味方問わず妨害が入ってくるので。
他のプレイヤーの行動で理不尽に不利になることがない1対1がすきですね。
1対1だと、やっぱり好きなデッキタイプなどのかみ合わせで、この人には連敗しているから当たりたくないなと思う人もいますが、僕はあんまり苦手意識は持たないほうがいいかなと思っています。
それと、僕は基本的に勝ち負けを付けるのが好きなんです。
Ragunaさんの記事の、「”誰か”を倒すことに達成感を感じる」っていう気持ちに近いですね(笑)

 

 

 

ゲームによって考え方を柔軟に変えることが大事

 

ーーー同じゲーマーとして通ずるものがあるのですね。
NAGONさんは頭がよくて切れ者、というイメージがありますが、ゲーム内ではどのくらい先まで相手の手を読んでいるのですか?

NAGON ゲームによって違いはありますが、オセロだと自分の能力の許す限り先が読めるんですよ。
オセロは完全情報ゲームと呼ばれる分類なので、自分の手はこうで、相手の手はこう、だから自分の手は…って、どこまで先を読んでもいいんですね。
だから理論上は、最初から最後まで完全に読み切れるんです。
更に、どれだけ先を正確に読めるかということが、強さに関わってくるんですね。
でも僕もそんなに先を読める方ではないので、読むところで5手から7手かな。

ハースストーンの場合は全然違って、相手の手札はおろか、自分の次に手に入る手札すら見えないので、先を予測するのが難しいです。
だから予測するのは、自分が今取れる手、相手が返してきそうな行動がどれくらいあるか、そしてそれに対応する自分の手を含めて3手くらいですね。
オセロや将棋はどちらかというと手を読むことに重点が置かれているのですが、ハースストーンの場合は、読むというよりは、大まかな方針を決めるというか、読むのとは別の部分で頑張らなくてはいけない難しさがあります。

 

ーーーそれでは、私生活で人と話すときも先を読んだりするのですか?

NAGON 全然そういった能力はないです(笑)
会話をゲームに換算したとして、選択肢が無数にあるし、リアルタイムで選択を迫られるので、ハースストーンのプレイングよりも100倍は難しいし、苦手です(笑)

 

ーーーNAGONさんにも苦手なものはあるんですね…!
いつ頃から「NAGON」というハンドルネームを使用していたのですか?

NAGON ハースストーンの前にやっていたカードゲームの名前をもじっているんです。
大学のサークルでマジック・ザ・ギャザリングをよく対戦していたとき、僕は緑の大きいクリーチャーを敵に叩きつけるだけの、いわゆる脳筋デッキを好んで使っていたんです。
それが原因で先輩に「お前は脳筋デッキを使う、脳筋の君△△大納言だ!」と命名されまして(笑)
それをきっかけに、その後にサークルで流行っていたゲームでは、大納言Eという、僕自身のイニシャルとあだ名を併せたハンドルネームで活動していたんです。
その後、日本でハースストーンのサービスが開始されたんですが、リリース当時は名前がアルファベットでしか設定できなかったんですね。
同じ名前で登録しようと思ったのですが、全部アルファベットで並べると、ちょっと長ったらしくてかっこ悪いかなと思って…
その中のNAGONだけ抜き出したのがきっかけです。

 

(続)

▶次回は7/7(金)に投稿予定です!

▼前回

#1 世界的TCG「ハースストーン」アジアサーバー1位経験者のNAGONさんにインタビュー!