今度は僕が、チームを照らす光となるために

 

“Rushを照らす光”Light(ライト)

 

Rush Gamingストリーマー部門の記念すべき一人目として入隊したLight。
ShadowverseやCall of Duty(以下CoD)等のゲームの解説動画を投稿しており、その解説の分かりやすさから、YouTubeチャンネル登録者8.4万人越えの人気配信者だ。
ゲームのアップデート情報やプレイイングのコツなどがあらゆる情報が詰まった動画は、初心者のみならず上級者にも根強い人気を誇っている。
そんな彼は、実はRush GamingがまだRush CLAN eスポーツ部門であった時代から、所属選手として活動していた。
数々の大会で優勝し、日本一という栄光を手に入れていたはずの彼は、チームがRush Gamingとして一人立ちする前に去ってしまったのだ。
そうしてRush CLANを卒業し、今度はRush Gamingへストリーマーとして戻ってきたLightが、何を考え、何を思い、今日に至ったのか。
これまでの彼のゲームライフに迫った。

 

 

“何にもなれない”と諦めていた幼少時代

 

ーーそれでは、自己紹介をお願いします。
Rush Gamingストリーマー部門所属のLightです。
動画制作では、分かりやすい説明と編集で、視聴者が理解しやすい動画を提供することを心がけています。
GreedZzの動画の伸びと比べてしまうのが最近の僕の悩みです(笑)
宜しくお願いします。

 

ーー名前の由来を教えてください。
大好きなゲームのひとつであるFF13の主人公のライトニングが由来です。
TwitterのIDも「@Lightninnnnnnng 」です。
Lightningは性格がドライで、他の人を頼るというよりは一人で戦っちゃうタイプなんですけど、FF13は、そんな彼女が友情を少しづつ育んでいって、仲間を信頼できるようになっていく作品です。

 

ーーそれでは、Lightさんは幼少時代はどんな子供でしたか?
都内の保育園に通っていたのですが、その頃から早くおうちに帰りたいと思って過ごしている子でした。
保育園とはいえ、やっぱり学ぶ場所じゃないですか。
簡単なお勉強ですら凄くつまらなかった記憶があります。
その頃は、周りの友達がみんなサッカーをやっていて、周囲につられてサッカー選手になるのが夢と言っていました。

 

ーー大人びた幼稚園生だったんですね(笑)いつ頃からゲームをするようになりましたか?
実は僕の家、昔はゲームが一切なかったんです。
だからゲームに触る機会が全然なくて、小学校2年生の頃に友人のニンテンドーDSの端末を借りて、ポケモンのサファイアをプレイしたのが初めてです。
その後ポケモンのエメラルドを購入して、初めて自分のゲームを持ちました。
ポケモンやドラクエなどのRPG系が好きです。
両親はゲームに対してとても厳しくて、1日1時間を越えているのがバレるとDSを隠されていました。
今では、最終的に僕の意思が勝って何も言われなくなりました(笑)

 

ーー1日1時間は物足りないですよね。それでは、Lightさんはどんな小学生でしたか?
小学校の頃は流されるまま生きてきましたね。
いろいろ悟っていたんだと思います。
正直、小学校時代の記憶がほとんどないんですよね(笑)
幼稚園生の頃はサッカー選手になりたいと思っていたんですけど、小学校に上がった頃には現実を見てしまって、夢は特になかったですね。

 

ーー達観してらしたんですね…。それでは、中学校時代はどんな学生だったのですか?
中学校1年生の頃は、勉強と部活両方に力を入れていました。
入学当初は友人とテニス部に一緒に入ったのですが、2年からは、短距離で全国大会に出場している先輩に憧れて陸上部に入部し直しました。
短距離とハードルを中心に、週5回ほど活動していました。
でも、そのハードルの練習中に腰を怪我してしまって。
それからはゲームに傾倒するようになりましたね。
タイムが伸び始めていた時期だったので、当時は相当悔しかったです。
怪我をしてからしばらくはコルセットをつけての生活を余儀なくされました。
でも、その怪我が現在の生活に繋がっているので、今となっては良かったなと思っています。

 

ーー陸上での怪我がゲームへの道と繋がったんですね。CoDにはどういう経緯で出会ったのですか?
CoDにハマっている陸上部の友人にCoDを紹介されて、そのままハマりました。
対人ゲームはCoDが初めてだったんですけど、僕の家で一緒にプレイしているときにボロボロに負けて悔しくて、やり込み始めたのが大きなきっかけです。

 

ーーその頃に将来の夢はありましたか?
本当に何もやりたいことがなくて。
今の自分のままで、一体何になれるんだろうかと考えて、思いつかなくて、詰まっていました。
やりたいことを見つけろって先生は言うと思うんですけど、まったく探せませんでした。
今になってようやく見つけることができたので、長い道のりでした。

 

ーーそれでは、高校はどのような基準で選ばれたのですか?
都立を中心に見ていました。
何故かと言うと、僕は勉強に取り掛かるのが遅すぎて、模試ではどの偏差値の高校も全部E判定だったんです。
偏差値が40を切ったこともあるくらいで。
受験まで2週間程しか猶予がなかったので、問題の傾向が決まっている都立の受験に絞って勉強していました。
2週間前から猛勉強して、偏差値を10ちょいあげて、なんとか入ることができました。
その年の受験倍率が1.8倍くらいだったので、本当に危なかったです(笑)

 

 

CoDから生まれた人生の転機

 

ーーそれでは、高校時代はどういう風に過ごしていましたか?
部活には入らず、学校以外はCoDを3〜4時間プレイする生活を送っていました。
スマホゲームのパズドラもちょこちょこやっていましたが、CoDがメインでした。
この頃は特に目的もなく、フレンドとスナイパーをやって遊んでいました。

ただ、高校2年生に上がって一気に授業スタイルが変わって、学校がびっくりするほどつまらなくなってしまって。
高1はみんなで同じ教室で同じ授業を受けるので楽しかったんですけど、高2になって授業を自分で選ぶ必要が出てきたんですね。
そこから学校に行くのが億劫になり、段々サボりがちになってしまいました。
授業に行かないせいで、更に勉強内容が分からなくなってやる気もなくなるという悪循環に陥ってしまいました。
2年の中盤頃には完全に学校に行かなくなっていました。
ただ、学校への登校頻度と反比例して、FPSの腕は上達し始めていました。
最終的に学校を辞めて、そこからCoDに傾倒するようになりました。

 

ーーその決断はかなり勇気のいるものだったんじゃないでしょうか。そこからRush CLANにはどういう経緯で出会ったのですか?
BO3が発売してからです。
僕が本格的にCoDをやりこみ始めたのがBO3の頃からで、深夜帯は上手い人が比較的多いので、深夜を中心にゲームをしていました。
その時に、Ngtと敵同士になったんですよね。
その勝負は負けてしまったんですけど、その頃僕がeスポーツに興味を持ち出していて、一緒にやりませんか、って声をかけたんです。
Ngtもちょうど同じことを考えていたタイミングで、チームを組んでeスポーツを始めることになりました。
それぞれ一人ずつメンバーを連れてきて、4人でチームを組みました。
それから暫く立った頃、WinRedが所属していたチームが解散になってしまって。
その時にWinRedが、僕とNgtにチームを組もうと声をかけてくれて、僕はWinRedのチームに、Ngtは元のチームに残留してっていう形で、チームを離れました。
そのチームに、GreedZzが入って、後々にNgtが入ってきて、WinRed、Ngt、GreedZz、僕のチームが出来ました。
そのチームで出た大会は基本的に優勝することが出来て、シンガポールやマレーシアと交流戦をするときなんかも勝ち越せるようになったんです。
そんなときに、ハセシンさんからRush CLANに入らないかというお話をいただきました。
そこで、チームごとRush CLANに入りました。
年でいうと18歳の頃です。

 

ーー最も印象に残っている大会はどの大会ですか?
やっぱりBlack Ops 3 ESL Asia Community Cup #1という大会ですね。
Rush CLANに入った後の最初の大会が、マレーシア・シンガポール・日本の3ヶ国合同のこの大会だったんです。
優勝することができて、自分達の実力は、アジア圏でも通用するんだという自信になりました。
とても嬉しかったですね。
今過去の動画を見直すと、プレイが上手いんですよね。
今でこそ、素人に毛が生えた程度の腕前ですが、過去の俺はCoDがうまいなって驚きます。
後に、通用するのはアジア圏だけだったっていうのを思い知らされるんですけど。
この際にハセシンさんが僕たちのことを大々的に宣伝してくれて、チャンネルも伸びて、個人に人気が徐々につき始めていきました。

 

 

Rush Gamingから離れて気づいたこと

 

ーーRushのeスポーツ部門の選手として活躍していたLightさんですが、Rushをやめたきっかけというのは何だったのですか?
その当時シーズンだったCoD:IWという作品を全然楽しめていなかったからっていうのが大きいです。
ゲームは楽しく強くなりたいと思っていたんですけど、この頃は強くならなきゃいけないっていう使命感でプレーするようになってしまっていて。
ああ、今日もまた練習か…って。
そうしている内に他のゲームをやり始めて、CoDに熱が入らなくなってしまったんです。
そんなときに、オフライン大会に出場が決定して、自分の身が入らない状態で大会に出るのも、足を引っ張るのも、チームメンバーに申し訳なかったんですよね。
だから、僕よりいい人を見つけてほしいということを伝えて、やめることにしました。
ハセシンさんにも、選手として頑張り続けることは厳しいと伝えて、脱退しました。

 

ーー練習が苦痛になってしまうのは辛いですよね……。Rush CLANをやめてからは、どうやって過ごされていたのですか?
そこからは、少しでもYouTubeで稼げるようになろうと思って動画投稿に力を入れ始めました。
その時1番再生数の伸びていたShadowverseの動画をメインに投稿していました。
他にも、PUBGやCoDも試してみたんですが、1番再生数が稼げるのがShadowverseだったので、その解説動画を中心にあげていました。
稼ぐと行ってもバイト代程度です。
実家暮らしだったので生活はなんとかなりましたが、一人暮らしだったらとてもやっていけないと思います。
今では当時の倍くらいには稼げるようになっています。
最近はBO4の販売に伴って動画が伸びているので、今月の収入はかなり多いんじゃないかな。

 

ーーLightさんが動画を作成するときに心がけていることはありますか?
分かりやすい説明や例えをすることで、シンプルで、分かりやすい動画になるよう心がけています。
動画を上げ始めた当初は1本1本のクオリティを凄く高くしようとしていたのですが、効率が悪いと気づいて、方針を変えました。
動画って拘ろうと思えばいくらでも拘れるんですよね。
でも、字幕の数を減らして、誰も見てないようなところの編集を減らして、95点を低頻度で投稿していたのを80点を毎日投稿するというスタイルに変えました。
でもわかりやすく解説するというのは変えていません。
チャンネル登録者数は、Shadowverseを投稿していた約1年間を通して2万人くらいは増えたんじゃないかな。

 

ーーそうして動画投稿を中心とした生活を送る中で、最も大変だったことはなんですか?
これは今もなんですけど、プレーヤーと編集の両方を一人でやっていることが結構きつかったですね。
最近の有名なストリーマーの方は、編集者がついているのがほとんどなんですよね。
その分ゲームをプレイする時間や、撮影に回せる時間が圧倒的に多いんです。
だから、大型アップデートが来た際なんかは、編集を外部に任せている配信者の方にはどうしても投稿の速さも頻度も負けてしまうんです。
それが本当に大変でした。
そういう背景があって、一時期は、スピードでは敵わないのでクオリティに拘っていました。
ですが、固定で動画を見に来てくれるようになって、「Lightの動画は分かりやすい」という定評がついているので、現在はクオリティよりも投稿頻度・速度を重視できるようになりました。
だから今では、例えば大型アップデートが来たら一週間毎日投稿できるよう頑張っています。

 

 

ストリーマーとして羽ばたくために

 

ーーRushへの再入隊のきっかけを教えてください。
BO4のベータ版をGreedZzと一緒に遊んでいた際に声をかけて貰いました。
次回作からストリーマー部門を作るんだけど興味ある?って。
誰かと一緒に頑張っていると思えることが力に変わると思い、引き受けました。
WekidsやRush Gamingには努力を続けている人が沢山いるので、その姿を見て自分も頑張らなきゃと、やる気を刺激されています。

 

ーーそれでは、実際にRush Gamingに入ってみての感想を教えてください。
本当に楽しいです。
僕は昔から問題児で、よく怒られては話を聞いてくれないと拗ねていました。
ですが、Rush Gamingでは自分の主張をきちんと聞いてくれるし、その考え方を否定せずに認めてくれるので、昔と違って躊躇せずに発言できるようになりました。
のびのびできて、自由でやりやすいです。

 

ーー今後配信者として実現したいことはありますか?
まずは、YouTubeの登録者10万人を達成することが目標です。
そして、トーク力をあげることに力を入れたいと思っています。
現状、僕はトーク力がかなり低くて。
分かりやすい説明を心がけてるんじゃないの?って言われると思うんですけど、それは頭の中である程度台本を考えて説明しているからであって、あくまで元からトーク力があるわけではないんですよね。
そして、理解力のない僕でもわかるような説明の仕方を意識しているんです。
自分の理解レベルに合わせて作っているんですよ。
そういう意識があって今の動画ができているだけで、即興で何か話す際のボキャブラリーの多さはあまりないので、配信者としてその辺を強化したいと思っています。

トークスキルに関しては、毎日の投稿を通して、段々ついてきていると感じています。
以前の初心者講座では作成に5時間はかかってしまったのですが、今度あげる動画は2-3時間で取れたので…。
こうやって投稿を通してスキルを少しずつ向上させて、ライブ配信等でもちゃんとした説明や面白いトークができるようになろうと思っています。
僕は天才ではないのですが、自分が足りない部分を理解しているので、伸びなくてもめげずに頑張るための才能は持っているんじゃないかなと思います。
中学、高校のときにひしひしと感じたんですけど、勉強を毎日こつこつ努力するのって本当に難しいんですよね。
だから、努力できることは本当に一種の才能だと思っています。
やればできる子ってよく言うと思うんですけど、あれは違うと思っていて。
やらないからできないんですよね。
僕もやらないと出来ないからこそ、これからも努力を続けて生きたいと思っています。

 

ーーCoDでスランプになったことはありますか?
CoDは毎作品開発元が変わるので、ゲームの仕様も凄く変わるんですけど、IWが凄く苦手で万年スランプでしたね。
BOシリーズはアシスト機能が強くて、比較的敵に弾が当たりやすくできているんですよね。
ただIWはアシスト機能が少なくて、僕がその点があまり上手くないということも祟って、IWは向いてないなと凄く感じていました。
それがRush CLANを脱退した大きな後押しになったと思います。

 

ーー動画投稿においてのモチベーションの保ち方を教えてください。
IWはそもそも人口が少なかったので、いい動画を取れないときは本当に萎えていました。
それでモチベーションが下がることに対しては全然改善はできなくて、ただただ萎えて1日を終えています。
ですが、次の日とにかく動画を撮影するしかないなあと思ってひたすら取り組んでいました。

 

ーープロゲーマーという職種についてはどう思われますか?
海外はわからないですけど、現状の日本のプロゲーマーと呼ばれている人たちは箱だけの場合が多いと思っています。
正直プロゲーマーという職種自体には何の尊敬もないです。
肩書よりも、実際の活動内容自体に意味があると思うので。
プロゲーマーがどうというよりは、その人がどういう活動をしているのかが何よりも重要じゃないですかね。

 

ーストリーマーを生業として稼いでる人は一般的に見て珍しい方だと思うのですが、周囲の方の反応はどうですか?
リア友は、僕のYouTubeでの活動もRushとしての活動も知っている且つ、一緒にCoDをやっている人が多いので偏見はないです。
家族も凄く理解してくれていて、僕が投稿した動画も見てくれています。
そうやって見守ってくれているのは凄くありがたいですね。
ただ、3年間会ってない友人に、「YouTuberやってるんでしょ」って言われるのはちょっと嫌だなと思っています。
YouTuberと言われると恥ずかしいし、実際にちょっと偏見を持たれていることが少し悲しいです。
ただRush Gamingに入ってからは、自覚も持っているし、誇りも持っているので、何も恥ずかしくないですね。
むしろ頑張った分だけ数字が出る職種なので、固定給の仕事よりもやりがいがあると思っています。
逆に言えばサボったら収入は0なので、向上心を常に保てていい仕事だと思います。

 

今度は僕がRush Gamingを輝かせる

 

ーーRush Gaming唯一のストリーマーであるLightさんですが、Rush Gamingでの目標はありますか?
以前ハセシンさんが僕たちを有名にしてくれたのと同様に、今度は僕が発信力や拡散力を伸ばして、選手のことを更に有名にしたいと思っています。
例えば大会で勝ったとしても、発信できる力がなければ知ってもらえないし、そんなの勿体無いと思うんですよね。
「こんなに大きな大会でRushが優勝しました!」っていう情報を、より多くの人に知ってもらえるよう、頑張っていきたいです。
今度は僕が、Rush Gamingを照らす番だと思っています。

 

ーー最後に、ファンの方へのメッセージをお願いします!
CoDから逃げたヤツが帰ってきた…みたいなネガティブな反応があるのかなと思っていたんですけど、温かい意見が多くて凄く嬉しかったです。
ずっと配信に来てくれている方の名前も、しっかり覚えています。
覚えすぎていて、来なくなった方とかに気づくと寂しい気持ちになりますが…(笑)
いつも応援してくれて本当にありがとうございます。
動画配信はもちろん新しいことにもチャレンジしたいと思っていて、今年、来年は更に力を入れて頑張っていくので、これからも活躍を見ていてください。

 

 

(インタビュー・編集:向野未咲)